映画

2022年に良かったコンテンツ

僕が2022年に見た・読んだ・聴いたコンテンツの中での話なので、2022年の新作とは限らず載せている。今年は1つずつ丁寧にエントリーを書くリズムが取り戻せればよいのだが。 panpanya『模型の町』 www.hanmoto.com 表現が難しいが、独特の味わいを持った短編…

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト

ネタバレは食らっていなかったんだけど、タイムラインでこの映画に関して2つの単語だけ事前情報食らっていて、その1つが「ワイドスクリーーーンバロック」だったのでだいぶ期待度の高い映画だった(ちなみにもう1つの単語は「セクシー本堂」。なお、このエン…

2021年4月

ゴールデンウィークと言っても特にやることなくて、去年の GW は何やってたっけなって思って日記開いてみたらやっぱり何もやってなかったな、みたいな感じ。温泉ぐらいどこかのタイミングで行きたい、そろそろ、って思う。 4月。アニメの開始月ですね、って…

2021年1月〜3月

ブログを書くにあたり、腰が重かった3か月。前から感じていることではあって、タイトル考えるの面倒くさいとか、月別のエントリーで複数の作品をまとめて感想を書くときにも、それぞれ結構細かく感想書いてて時間かかっちゃうとかなんかいろいろあって。月別…

さようなら、すべてのエヴァンゲリオン

ネタバレを含みます。 『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』という文字列をどう書けばいいのかどうにも悩む。実際に使われているのは五線譜の反復記号で、これには Unicode も割り当てられているので、今回それを使ってみた。が、どうにも見栄えがよくない。実…

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)² / Air / まごころを、君に

または『REVIVAL OF EVANGELION』。 僕がエヴァを見始めたのはわりと最近の話で、大学生の頃、世間的には『序』の公開前後ぐらいにまとめて全部見たと記憶している。きっかけが何だったかは覚えていないが、とにかくショッキングだった。特に劇場版のショッ…

2020年11月 - COMITIA 134 / ニューヨーク公共図書館 / 方形の円 他

COMITIA 134 今年最初で、おそらくは最後になるであろう同人誌即売会への参加。直前になって開催に気付き、そしてカタログ購入が入場には必須であり、すでに各書店からは在庫が払底しつつあることにも気付き、ダメ元で当日のカタログ販売に頼ってみることに…

2020年10月 - LIVE (on the) SEAT / TENET / 本の読める場所を求めて 他

UNISON SQUARE GARDEN『LIVE (on the) SEAT』 UNISON SQUARE GARDEN による、「ロックバンドは座っても観られる」と銘打った、全座席指定かつ着席強制でのライブ。このウイルス渦において、制限は当然ながらそれだけにとどまらない。具体的には発声禁止、起…

2020年5月 - 夜を乗りこなす / あらゐけいいち短編 / Tales from the loop 他

サカナクション『#夜を乗りこなす』 新型コロナウイルスの流行以来、家でも楽しめるようにとコンテンツを無償公開する動きが相次いでいる。アーティストによっては、今は売上が苦しくてむしろお金が欲しいときだろうにとも思うのだが、そんな中で無償で、と…

2019年11月 - スパイダーバース / ポケモンシールド / ヒトリエ 他

Tokyo 7th シスターズがサブスク解禁されて、最近は Spotify でそればっかり聴いている。好きな曲をポチポチと Like して、それを頭から順にずっと。もちろん CD は持っているんだけど、 CD の音源は Google Cloud Music に上げているので、アプリを使い分け…

『天気の子』 - 「世界の在り方を変えてしまう」ことと、世界の中で生きていくこと

ネタバレありの感想です。 映画『天気の子』後報 鑑賞後に明確なカタルシスが得られた『君の名は。』と違って、『天気の子』を観終えた瞬間はモヤッとした感情で包まれた。カタルシスが一切ないわけではなく、積乱雲の中での二人のやり取りのシーンではほろ…

2019年7月 - 三体 / 0706作戦 / FUJI ROCK FESTIVAL '19 他

劉慈欣『三体』 三体作者: 劉慈欣,立原透耶,大森望,光吉さくら,ワンチャイ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/07/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 中国で三部作合計2100万部を売ったモンスターSFとして発売前から話題で、とりあえず買っと…

『ガールズ&パンツァー最終章 第2話』 - そして誰が大洗を打ち負かすのか

『ガールズ&パンツァー 最終章』第2話上映中PV 知波単学園ver.(60秒) 第2話を見てハッキリしたというか、自分の場合はハッキリと自覚したことがあって、今回の最終章、一番の注目点は「誰が大洗を打ち負かすのか」という点にあると思う。より正確に言えば、…

2019年6月 - アステリズムに花束を / 紙の動物園 / キング・オブ・モンスターズ 他

なかなかにドタバタしている最近で、6月まとめエントリーを7月半ばになってようやく出すという体たらく。最近は見たい映画が多すぎるけど時間が取りづらかったりとかそういうのが多くて、6月からで言えばこの後書く『ゴジラKOM』に、有楽町のヒューマントラ…

2019年5月 - ヒト夜の永い夢 / 名探偵ピカチュウ / Tokyo 7th シスターズ EP 4.0 AXiS ほか

Exhalation: Stories (English Edition)作者: Ted Chiang出版社/メーカー: Knopf発売日: 2019/05/07メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 『あなたの人生の物語』に次ぐテッド・チャン待望の第二短編集『Exhalation』が先月ついに発売されましたね…

『プロメア』 - 2クールアニメを2時間に濃縮したような熱気と狂気

最初に書いておきますが、ネタバレはしないですけどある程度作品の構成などに言及はするので、鑑賞前に一切何も知りたくない場合には読まないことを推奨します。 見終わって映画館を1歩出たときに、満面の笑みで頭空っぽにして「楽しかった〜〜〜〜〜」と身…

『ファースト・マン』 - giant leap for a man

映画『ファースト・マン』特報 デイミアン・チャゼルの映画をこれで3作品見てきたが、これが一番好き。『LA LA LAND』の音楽もサントラ買うほどには好きだったし、三者三様の良さがもちろんあったんだけど、チャゼルが何を伝えたいのか、どんな人間を描きた…

2019年1月 - ゾンビランドサガ / トクサツガガガ / 七花少女 他

ゾンビランドサガ C95 で、壁際ではない中の方のお誕生日席なのに行列ができていて通れないという経験を3回ぐらいして、なんだろうと見てみたらどれもゾンビランドサガだった、という経験をした。ヴィンランドサガじゃないんかい、っていうツッコミ待ちとし…

『映画 刀剣乱舞』 - ヒーローとしての刀剣男士

「映画刀剣乱舞」特報 時代劇というジャンルは廃れつつあるのだろうと思うし、自分もほとんど見たことがないが、結局のところ刀を使った派手な立ち回りと、筋の通ったヒーローの活躍というものは、この国では世代を越えて好まれるのだろうと思う。顔のいい男…

『ANEMONE』 - エウレカセブンとは何だったのか

映画 『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』 本予告60秒 重かった。当初、正直期待は半々だった。『ハイエボリューション 1』がほぼほぼ単なる総集編であり、ハイエボという作品でやろうとしていることが見えなかったことによる不安。一…

2018年8月 - C94 / カメラを止めるな! / 天国大魔境 / jizue

※本エントリーには映画『カメラを止めるな!』のネタバレが含まれています。 コミックマーケット94 「平成最後の夏コミ」という響きがエモかったので、急に思い立ってカタログもほとんど見ずに2日目だけ立ち寄った。台風が過ぎ去って幾日、最高潮の湿度と温…

映画『ペンギン・ハイウェイ』 - 世の果てへの旅

映画『ペンギン・ハイウェイ』 予告2 石田祐康監督とスタジオコロリドが手がける初の長編タイトルが『ペンギン・ハイウェイ』になったと知ったときは、これほどまでにマッチする組み合わせがあったものだろうかと、快哉を叫びたい気分だった。石田監督がこれ…

細田守『未来のミライ』 - 親のいない場所で子どもが成長すること

「未来のミライ」予告 あまり見るつもりがなかったものの、冒頭に流れる予告編の中で『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の特報がゲリラ的に公開されていると聞き、急遽見てきた。急遽というのは本当に急遽で、たまたま映画館の近くにいたとはいえ、エヴァの情…

『ニンジャ・バットマン』と『天の光はすべて星』から見る中島かずき

『ニンジャバットマン』本編冒頭映像 特に意識していなかったのだけど、中島かずきフィーバーがなんとなく自分の中で起きている。日曜に中島が脚本を書いている映画『ニンジャ・バットマン』を見て、月曜には中島が解説を寄せているフレデリック・ブラウン『…

2018年6月 - 四月の永い夢 / 堀江敏幸 / fhána Tour 2018 他

四月の永い夢 「四月の永い夢」冒頭映像 各国の映画は、その国独特の色を帯びることがあって、邦画にもまた日本独自の色というのが出ていることがある。うまく表現できないけど、まぁこの国の四季にフォーカスした、例えば夏の喧騒や日光の強さを表現すると…

2018年5月 - 舞台『1984』 / ゼロの執行人 / ソラリス / 恋は光

舞台『1984』 言わずとしれたジョージ・オーウェルのディストピアSF。トランプ政権誕生後によく名前を聴くようになったし、シンプルにあの世界観を演じるというのは面白そうだと思い見に行った。ちなみに海外ではなんかすごいことになってるとか。日本版は演…

『リズと青い鳥』 - TVアニメの豪華版ではない、映画として完成されたアニメーション

『リズと青い鳥』ロングPV たまこラブストーリーのときも、京アニが作る映画やべーなと思ったけど、本作は確実にそれを越えてきたし、京アニの映画はもはやアニメ映画を語る上で、いや映画そのものを語る上でも外すことができなくなってきているように感じる…

2018年4月 - Darkest Hour / バーフバリ 伝説誕生 / 月曜日の友達

今月はなんだかよくわからないうちにあっという間に過ぎてしまって、あんまり本読んだりしてなくて、ブログの更新も少なめになりました。それほど忙しかったという気はしないのになんでだか。 Darkest Hour Darkest Hour - Official International Trailer (…

2018年3月 - キングスマン / 未必のマクベス / 恋は光 / ガルパンVariante 他

キングスマン : ゴールデン・サークル 映画「キングスマン ゴールデン・サークル」日本版予告 第2弾 Red Band Ver. 年明けすぐにでも見ようと思っていたはずなのに、機を逸して終映ギリギリに見る形になってしまった。滑り込みセーフ。 よく「2作目は駄作」…

『The Greatest Showman』 - 圧倒的な力強さを持った「祝祭」

映画『グレイテスト・ショーマン』予告D 圧倒的な歌とダンスの威力でガツンと殴られる、そんなミュージカル映画だった。 残念ながら全体的な構成としては粗が目立つというか、掘り下げが薄い。特にジェニー・リンド周りの話は、必要だったのかすら疑問に思う…