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そのねこがうたうとき

物語偏愛者の詭弁と戯言

テレビは滅びぬ、そのただ一つの理由

その他

タイトルはホッテントリメーカーから風。さて、あまりブクマを集めなかった記事でしたが、こんなのがありました。

メディア環境研究所は2008年7月8日、毎年2月に実施している「メディア定点調査」の最新版「メディア定点調査・08」の抜粋編を発表した。それによるとあらかじめ用意された多数の肯定的項目に対する各メディアのイメージ量(≒印象度合い)において、テレビがすべての年齢層・性別に対しほぼ全般的に高い支持を得ていることが明らかになった。

テレビが一番、パソコン二番~テレビは男女を問わず全年齢で高印象:Garbagenews.com(旧)

約1年前の調査であることや、若年層に限ればPC・携帯のイメージ度が高いことは差し引いて考えねばなりませんが、それでも依然としてテレビが一定以上の支持を得ているというのは看過し難い事実。「テレビがつまらない」「テレビは見なくなる」などの言説が聞かれて久しいですけど、やっぱり早晩テレビが消えるということはさすがになさそうです。

それで思ったんですが、テレビって本当に要らない子?

テレビを捨てた学生

自分のことに関して言えば、昨夏に一人暮らしを始めたのを機にテレビを捨て去りました。以来、一度だけ興味本位でKeyHoleTVを落としたのと、ワンセグ携帯に換えたのを除けば、テレビにはまったく触れていません*1

捨てた理由として大層なものはなくて、単純に「見なくても生きられるよな」と思っただけです。それまで定期的に見ていた番組は一応ありましたけど、別にそこまで固執しないよなーと。で、実験的な意味も兼ねて捨ててみました。

以来、約半年。テレビがほしいと思ったのは次のようなとき。

地震のとき

さすがに速報の情報が欲しかった。結果的に選んだ手段は2chの地震板(笑)

大きな事件のとき

ニュースを知るなら新聞やネットもありますが、やはり映像が一番全容を掴みやすいと感じた。特に秋葉原のとき。

紅白歌合戦

「恒例」って感じで家族が見てても、自分はまったく出場歌手がわからない。テレビ見とけば、と思った。

まとめると、「速報性がほしいとき」「詳細な情報がほしいとき」「流行を追いたいとき」の三つ。これらの点に関しちゃ、ひょっとしてパソコンはテレビに勝てないんじゃないかと。

まず速報性についていえば、ネットでも確かにリアルタイムな情報は出るんですが、どうしても地震のときは幼い頃から刷り込まれたテレビの速報のイメージがよぎるんです。地震発生から数分後には、確実に震度、マグニチュード、震源などの公式情報がわかる。これはかなりの魅力だと思います。

詳細情報の点だと、ネットは特に動画に弱い。テレビ局のサイトでは動画ニュースも置いていますけど、どれも1分程度と短いもの。すぐに新しい映像が入って、いろいろな視点の映像があってという、テレビのインパクトには勝てません*2。文字のニュースも一度書かれたら終わりで、それが何度も書き換えられるようなことは、おそらくほとんどないし、あっても気づきにくい。

流行という無視できない圧倒的な力

そして僕が考える、テレビを結局手放せない一番の理由はこれじゃないかと思います。はっきり言って、ネットは新しい流行を作り出しているとは言いがたい。いえ、作り出してはいるんですけど、その多くはネットの中だけで完結するものであって、リアルの世界*3に影響を及ぼさないことも往々にしてあります。逆に、リアルの世界の影響が、ディープなネットの世界にまで及んでくることもあまりない。「うぃっしゅ」ってネットの中で使う人もいないし、僕もそこまで流行ってるとは知らなかったんですが、一方で「私はあなたとは違うんです」はよく見ましたよね。

別に流行の中身自体には興味ないんです。また、興味を必ずしも持たなくってもいい。だけど完全に無知では、コミュニケーションに困ることになる。これ、結構重要なことではないでしょうか。というか実際に学生生活の中で困りました。今流行ってる芸人とか昨日のドラマとかって、一番メジャーな話の種ですからね。

悲しいかな、結局テレビがこれだけの支持を今でも保っている以上、それが「流行」という大きな世の流れを作り出してしまいます。したがって、テレビは無視できない。これが僕の結論です。

テレビの将来性

 動画共有サイトYouTube」が、新サービス「YouTube for Television」を開始した。

プレイステーション 3で「YouTube for Television」を試す | RBB TODAY

テレビに合わせたつくりのYouTubeが出来たそうです。この記事ではPS3を用いてアクセスし、テレビ上でYouTubeを見ています。

最近、YouTubeはHD動画に対応しました。これがちょっと前のPCのスペックだとカクカクしてしまうみたいなんですが、スムーズに映せる大画面のテレビがこの先登場したら。さらに、そのテレビがネットに簡単に接続できるようになって、HD動画が一般的な動画形式になって、そして一番重要なのですが、YouTubeがその頃まで倒産せずに保っていたら(笑) 今のようにテレビで受動的に映像を見る時代は終わり、ネットから好きな動画を見るようになるんじゃないか。なんて思います。

仕事で使うPCに超高画質や大画面は要らないから、結局今の形式は失っても、映像デバイスとしてのテレビは生き残るんじゃないでしょうか。

*1:これら代替手段がいつでも使えるという安心?が裏にあるのかも。

*2:これに関してはテレビの「派手さ」にのまれてるだけって気もする。

*3:語弊のある言い方ですけど、ネットの世界と区別する意味で便宜上こう呼びます。