そのねこがうたうとき

物語偏愛者の詭弁と戯言

新ハガレンはどこに行こうとしているのか

今日から始まりました、『鋼の錬金術師』のアニメ新シリーズ。放送を見て、すっごくもやもやしてどこかに考察書いてるエントリーはないか!?と探したんですが、あまりなさそうなんで僕が書くよ! 大したことは書けないけど。

原作準拠ではない?

新シリーズに関してはほとんど情報が出てなかったんですが、たびたび言われていたのが「今度は原作に準拠したストーリーになるらしい」ということ。確かに旧アニメは途中からアニメオリジナルの展開になってしまいましたし、原作もひょっとしたら今年中ぐらいに終わる?という感じで、新シリーズが4クールなら原作全てを収めるのも無理ではなさそう。

ところが、この予想はいきなり裏切られました。

国家錬金術師でありながら、イシュヴァール殲滅戦後、反体制派に寝返った男「氷結の錬金術師」アイザック・マクドゥーガル。そのアイザックがセントラルに姿を現した。彼を捕縛するため大総統キング・ブラッドレイの命により「焔(※旧字で)の錬金術師」ロイ・マスタング、そして機械鎧の手足を持つ少年「鋼の錬金術師エドワード・エルリックとその弟アルフォンス・エルリックらが動き出した。多くの人を殺めながらも、何かを企みセントラルで暗躍するアイザック。その狙いとは…?

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 公式ホームページ

第1話から完全に原作無視です。それどころか第2話も次回予告によれば例の「はじまり」の話。これは果たしてどういうことなんだ……。

残る原作準拠の可能性

僕は「原作準拠のアニメが見たい!」派なんで、とりあえずこっちの可能性を検証しておきます。

着目すべきは原作開始時の舞台である「リオール」という単語が、アルとラストの口から発せられていること。アルは「リオール行きの切符はキャンセル」と言っておりました。つまり、現在セントラルにいるエルリック兄弟が、今後リオールに行く予定を抱えているということです。展開次第では第3話辺りにリオールを訪れ、そこから原作準拠のストーリーへと戻っていく可能性があります。

原作との食い違い

一方で原作と食い違っている部分もチラホラ。

そもそもマスタングが中央にいるとはどういうことなのか? 彼は開始時点では東方司令部に勤務しているはず。一時的に何らかの任で中央に出向いているということ、なのでしょうか。あるいはアニメオリジナルの設定で、本当に中央司令部に配属されているのか。

あとヒューズとエルリック兄弟が出会うタイミングはここでいい……んでしたっけ? 彼の初登場時を失念してしまったのですが、劇中でエルリック兄弟がセントラルを初めて訪れたときに出会ったような……。忘れてしまったからいいや。

そしてまたも「はじまり」が冒頭で1話まるまる割いて語られるということ。30分使うとなるとどうしても真理君を入れたり、原作でいうイズミとの会話場面並みの濃さで作らなければならなそうですが、そうするとイズミ初登場時の語りはどうなるのか。ここで1話割くということは、やはりアニメオリジナルの味付けで原作とは違う風味にしてしまうんですがね……。旧アニメでもロイの絡み方が違ったり、いろいろありましたが。

取りあえずリオールを待つ

あとはアレですね。すでに『鋼の錬金術師』を知っている人を対象として作られているように思います。まー推測というか感覚でしかないのですが、旧アニメではエドの機械鎧やアルの「中身」を晒す場面がかなり印象的に描かれていたと思うのですよ。あのときの機械鎧の光沢は忘れられません。それに比して今回は若干あっさりしていたというか。人体練成シーンにしてもそうですね。旧アニメは初っ端から持ってこられたので、初見だった僕はさぞかしびっくりしたものです。

旧アニメ、原作を知っている既存ハガレンファンを相手に、今度は何を作ろうとしているのか? まだ第1話だけでは掴みかねるな、という印象です。まァループ世界とかではなく、まったく新しい物語を一から作ろうとしていることだけはわかりました。あとはそれがどちらの方向へ行くのか。取りあえずすぐに登場するであろう、リオールを待つこととします。