そのねこがうたうとき

物語偏愛者の詭弁と戯言

家族みんなでサマーウォーズ

サマーウォーズ観てきた。思えば「ONE PIECE オマツリ男爵と秘密の島」も「時をかける少女」も観ている。なんだかんだで細田守は好きなのかも。というわけで以下、わりとポジティブなネタバレ感想になります。ネタバレ回避用にはサマーウォーズ冒頭シーンのYouTube動画貼っとくので、未見の方はこれだけでも是非。よろしければご家族で一緒に。



家族で観れるアニメ

大団円、ハッピーエンドのアニメです。笑えて、泣けて、温かくて、カッコよくて、恋もあって。エヴァを観た直後だからかもしれないけど、なんと素晴らしいエンターテイメント!と感動してしまった。いいよ、素晴らしいよ。「時かけ」のときより全然スケールアップした器の大きい映画でした。表情かなー、あの細田独特の「陰影のない」人物描写が逆に心に迫ってくるのよね。カズマに、夏希に振り回されまくりました。

ちょいと売り方(貞本とか細田とか、ネットをベースにした世界観とかね)からしてサブカル好きに焦点が当てられるように思えるんだけど、これは家族で観て十分楽しめる映画ではなかろうか*1。僕が行ったのはバルト9なのだが、実際の客層は20〜30代の男数人、あるいはカップルなんかが多かったかなあ。小さい子連れもいたけど。うーん、もったいない。日テレがスポンサーだから、そのうち金曜ロードショーでやるかな? そのときにはジブリアニメみたいに気軽にお茶の間で観てもらいたい。

家族と世界と

テーマとしてはわっかりやすいぐらいベッタベタに「家族」。でも一枚岩ではなくて、奥様方がやたらに強かったり、その中にも1人で息子の甲子園を見ている人がいたり、男勢が勝手気ままだったり、空気読めねェ親父がいたり。

おばあちゃんの手紙のシーンでは泣いた。すっごく不覚なんだが、エヴァのラスト以上に泣いてしまった。自分の祖母の経験に重ねてしまったからかも。あれはズルい。特に彼女の「あんたならできる」って言葉はズルい*2。政財界にまで手が及んでいる描写は行き過ぎだったかも。そんな側面がなくとも、あの人は十分にすばらしいおばあちゃんだった。

ストーリーのベースはよくある「家族vs世界」ものだが、この点はちょっと納得できないというか、あまりにこの家族が特別過ぎるんだよなあ。この一家総出で頑張れば世界征服だって出来そうな勢いだよ?? 何と言うんだろう、家族間のもめ事が世界レベルに拡大してしまったという感じに思えた。

デジタル世界の描写にニヤリ

侘助iPhoneを繰っていたり、とあるシーンでははてブも出てきたり、随所随所でニヤリとさせられた。ネットユーザーには評判を呼びそうな映画だから、客層と内容が上手く合わせられてる。

OZは……現実にあったら世界は滅びそうだな。いつかはああなるのかなァ……でも、うーん、さすがにリアルと結び付きすぎなんだよな、あのサービスは。ま、フィクションだからいいんだけど。ただ、ワクワクしたのは確か。ヤフブロとかもああいう可愛いアバターだったらいいのにww デジモン風な「キング・カズマ」の格好良さが異常でしたね。オープニングでもうシビれたわ。

映像はカッコよくて、怖くて

さっきも書いたキング・カズマの格好良さ。そしてラブマシーンのまがまがしさ。4億のアバターを連ねた巨大なラブマシーンの姿は、「オマツリ男爵」でルフィを直撃した数千本の矢を彷彿とさせた*3。あの絶望感はグッと来る。

パンフでも触れられてるけど、「時かけ」に続いて青空と入道雲がたびたび描写されたのが印象的。あれが「細田の持ち味」として今後定着してくるのだろうか。かなり密度の濃い物語に、いい感じに清涼感を加えてくれていたように思う。これ冬の映画だったら鬱物語になってたかもな。

まとめ

数学が得意だとモテるらしい。自分が文系であることをこんなにも呪った日はなかった。チクショウめ!!

*1:まァ学生でしかもはてなーな僕の視点なので間違った見方かもしれませんがねー。

*2:二重の意味で、です。

*3:あの映画はONE PIECE好きでなくともオススメ。ワンピ知ってた方が確かめるのはもちろんだけど。