現実世界でイケメンになりたいと思ってもなかなかなれるものではありませんが、ウェブなら「心はイケメン」になってみたり、イケメンっぽい雰囲気を醸し出したりすることは可能です。顔写真を出さずに、口調や文面をちょっとそれっぽくすれば、「この人イケメンじゃね!?」と思ってもらえるかもしれないわけです。
ウェブではありのままの自分を客観的に見てもらえるわけではなく、あくまで自分が意識的に出している情報を元にして評価・判断されます。なのでソーシャルサービスの中で活動していくには、いかに情報の出し方をコントロールするか? 自分をどう見せるか?という部分が鍵になってくるんじゃないかというのが、HN名乗り始めて1年になる僕の感想です。そんなわけで、ウェブでいかにセルフマネジメントするかみたいなことを軽くまとめてみます。
どのサービスを顕名で使っているのか把握しておく
ここでいう「顕名」とは実名・HNに関わらず、何らかの名前を名乗っていること(=非匿名)を指すことにします。
まず基本的には「どこで自分の名前が出ているのか?」を把握することが大切かと思うんですが、意外にこの部分が難しかったりするのも事実。例えばはてなアカウントを取ってブクマとブログとハイクだけ使う、というのならマネジメントは簡単ですが、そのうちTwitterやmixiなど他のサービスでも同じ名を名乗って活動を始める可能性はあるわけです。僕自身、1年でいろいろ手を広げるうちに訳わからなくなりました。
あと、どのサービスを公開設定で使っているのかも重要かと思います。はてなも含めて、ソーシャルサービスの中には「非公開」設定で使えるものがいくつもあります。自分がそのサービスを使うとき、公開設定にする必要があるのか?は一考の余地があるところだし、非公開なら非公開を貫くよう心がけなくてはなりません。僕の場合はニコ動マイリストは非公開ですね。公開する必要がないので。
プロフィールサービスを使ってみる
さまざまなソーシャルサービスを使っていくうちに、「chroju」の名を名乗る場所が分散していくのが嫌になったので、僕はプロフィールサービスを使い始めました。代表的なのがiddyでしょうか。
簡単なプロフィールと連絡先、代表的なウェブサービスをまとめておけるツールです。ちなみに僕のはこちらから。用意されている登録可能なウェブサービスは限られています(右カラム参照)が、真ん中のカラムにはRSSを取り込むことができるので、RSSを吐いているサービスなら事実上なんでも表示できます。最近はそうでもないですが、重いときがあるのが玉にキズ。
はてなでも似たようなことはできます。はてなプロフィールがそれです。こちらの方が対応しているウェブサービスは多いですが、最新更新情報は載せられないので一長一短ではありますね。
最近見つけたのがcard.lyという海外のサービス。これもiddyやはてなプロフィールと同様のサービスですが、ちょっとリッチなデザインを簡単に選ぶことができて好きです。
そして厳密にはプロフィールサービスではありませんが、FriendFeedも各種サービスをまとめられるサービス。これについては僕は使いこなせていないので、解説はリンクを貼るのみにしておきます。
こういったプロフィールサービスで各種サービスをまとめることは、自分で管理する上で便利なだけではなく、自分のコンテンツを見に来た閲覧者にとってもわかりやすい側面があります。まあそこまで深追いしてくれる方がどんだけいらっしゃるんだって話ではありますが。そして自分で作ったプロフィールは、ちゃんとどこかでリンクを貼るようにすること。サービスを統合したプロフィールがあったところで、誰もそこに辿り着けないんじゃ何の意味もないです。
視覚的に統一感を出す
ウェブ上とはいえ、人は視覚に頼る部分が多いように思えます。そこで重要になってくるのがハンドルとアイコン。
ハンドル
ハンドルはなるたけ各サービスで揃えた方がいいと思います。はてなのような一部サービスの場合はハンドル=ユーザー名みたいになってしまって、揃えにくい側面も若干ありますが。ついでに言うと造語にした方が検索したときの精度を上げることができたり。僕の「chroju」というハンドルは本名をもじったりして作った完全なる造語ですので、サービス登録時にもだいたい「被り」を心配する必要がないし、検索でも自分のブログやTwitterが上位に出てき……くるはず、です。
人格の統一
僕が心掛けているのが、自分の使っているそれぞれのサービスで人格のギャップを生じさせないようにすること。別に気にしなくてもいいのかもしれないけれど、ブログではにこやかな印象の人がはてブで暴言吐きまくってたら違和感ありありだったりします。それは極端に過ぎるとしても、ある程度統一された自分像を作っておいて損はないかと。まぁ下手に意識して人格を作ったりさえしなければ、自然と統一されてくるはずですけどね。
と、いうわけで半ば偉そうな前文で始めたものの、大したエントリーにはならなかったようなw どれだけ色んなサービスに手を出そうとも、それを自分の手中に収められるように心がけることが大切なんじゃないかと思います。定期的なエゴサーチなんかも有効な手法かもしれませんね。