読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

そのねこがうたうとき

物語偏愛者の詭弁と戯言

ボカロ好きと音楽好きの垣根を越えること

音楽・VOCALOID

ボカロを聴く場合の一番の利点って無料で聴き放題である点だと個人的には考えている。CDショップやレンタル屋で選ぶときはどうしても財布との相談になるので、あまりに思い切った冒険はなかなかできないんだけど、ボカロならあまり興味を惹かれない曲でも、試しに聴いてみるときのハードルが低い。だから思いがけず、自分の知らない良い音楽に巡り会えることがあって、それが何よりも楽しい。

ところが、知らない音楽に出会うきっかけを与えてはくれても、今のボカロ音楽の在り方ではなかなかその先に広がっていかないと思う。未知の音楽に出会ったとき、それと似た音楽をもっと聴いてみたいと考えるのだけど、いつもそこでつまづいてしまう。それがどういう系統の音楽に属していて、その系統の音楽は商業音楽*1だとどんなアーティストがいるのか。その辺りの情報を探すのがなかなかに難しい。

ボカロを聴く人っていうのは確かに増えているようで、実に喜ばしいことだと感じているのだが、それがそのまま「音楽を聴く人」を増やしているかというとそうではないと思う。VOCALOIDというのはあくまでDTMツールであり、ボカロ音楽と呼ばれる枠の中にはロックもあればジャズもトランスもあるわけだけど、それが商業音楽のロックやジャズやトランスと必ずしもイコールで結ばれていないような気がする。もちろん商業音楽も幅広く聴いている人であれば、両者を上手いこと関連付けて聴くスタイルが出来ているんだろうけど、ボカロから音楽へ入った人を、商業音楽の世界まで持って行くにはどうしたらいいんだろうなーなどと考えている。

「似たアーティスト」を自動レコメンドしてくれるサービスとしては、例えばLast.fmがあるけど、あそこでボカロPのページを見てみても、レコメンドされるのは他のボカロPだけだったりする。もう2年ぐらいTreowさん的な音楽を探しているんだけど、いまだにこれだと言えるものが見つからない。「◯◯Pが好きな人はこの曲も是非!」という繋がりが見えてくれば、かなり面白いことになりそうだと思うのだけど。

*1:ボカロも商業音楽ではあるのだけど、うまいことばが見つかりませんでした。