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そのねこがうたうとき

物語偏愛者の詭弁と戯言

「入れて」を言えなかった子どもと、白浜坂高校合唱同好会

音楽・VOCALOID オタクの社会性

白浜坂高校合唱同好会という合唱団体に参加することにした。

それってなんぞ?という人はこのブログで過去に記事書いてるんでそっち参照(TARI TARIと合唱祭と、文化の裾野を広げるということ - そのねこがうたうとき)。要はTwitter合唱団。以前から粒谷区合唱団なんぞもあったんでそれ自体はそこまで珍しくないかもしれないのだけど、特徴は合唱アニメTARI TARIを軸として集まったのだということ。とはいえ、参加してみたらガチ合唱民とかガチで音楽やってた人も結構いそうな感じがしたけど。

すでにブログで書いている通り、去年の合唱祭についてはそらもうめちゃくちゃ楽しかったわけでして。というかステージの向こう側が本当に楽しそうで羨ましくて、高揚感と同時に少しだけ悶々としたものを抱えたりもしたわけです。で、4/29に白浜坂高校合唱祭というイベントをやっていて、これにも行ってみようと思ってたんだけど、急遽行けないことになってしまい。ギリギリと歯ぎしりして一晩明かした結果、あー、だったらもう自分がステージ上がっちゃえばいいんじゃね?と思い立ち、練習場所へと向かいました。実際行ってみるとやっぱし楽しいし、何よりあのとき見たステージの側に、自分が立てたということに興奮をおぼえる。

この「彼岸に立てた」ときの喜びとか興奮というのは、いつだって変わらないなぁと思う。そしてこのインターネット全盛の時代、「やってみる」ことへの敷居は存外に低くて、チャンスはそこらじゅうにゴロゴロしている。

幼い頃、砂場で遊んでいる見知らぬ子ども達に対して、「入れて」の一言が言えるかどうかが、この世を揺るがすのではというぐらいの大問題だった。友達の輪に入れないことは恥じるべきもの、不安の塊に他ならなくて、たった3文字の言葉が言えないだけで、教室という小さな世界での自分の立場は大きく変わった。振り返ってみると、自分は「入れて」が言えない子どもで、そしてそのことは26歳になった今もほとんど変わっていないのだけど、「入れて」の一言を言えるってことが、教室の中の世界だけではなく、人生そのものを大きく変えるかもしれないということは、なんとなくわかってきている。それは大げさな話でもなんでもなくて、このブログでメインで扱っているVOCALOIDの世界だって、勇気を出して飛び込んだ人たちが形作ってここまできている。初音ミクが世界を変えたのは、あらゆる人が少しずつ自ら変わってきたからだ。

彼岸への一歩を少しずつ進めてきた人が、この世で一番遠くまで行ける。ちょっと頑張ってみようかなーと思う。