そのねこがうたうとき

物語偏愛者の詭弁と戯言

いま購読している漫画10選(2015年夏版)

2年前に10選したので再び。前回と重複する作品は選びません。なお、前回挙げたものでは完結した『君嘘』と『なりひらばし』を除き、いずれも継続して購読中。案外好みが変わってないもんです。

ひまわりさん

ひまわりさん (MFコミックス アライブシリーズ)
菅野 マナミ
KADOKAWA
売り上げランキング: 13,513

日常系? 本屋を営む女性と、彼女を取り囲む女子高生や街の人々の物語。

メガネフェチである自分にとって、史上最強のメガネっ子がひまわりさんです。黒髪ロング、淡白な顔立ちに長身、本屋さん、何を取ってもどストライクで素晴らしい。話はほのぼの日常系ですが、徐々に人物の掘り下げと、キャラクターの変化が見られてきて楽しいところ。まぁそれにしてもひまわりさんですね。基本はクール系なのにだんだんと表情がころころ変わるようになってきて、かわいいったらありゃしないわー。話によって結構雰囲気を変えてくる、ひまわりさん、というか著者のファッションセンスもとても好き。そのあたり意識されているのか、変装回やコスチュームチェンジ回がちょこちょこ挟まれている気がする。

ジゼル・アラン

小さななんでも屋ジゼル・アランの話。

不思議とハマる。少し無茶な性格の女の子が引っ掻き回すという意味では『よつばと!』的でもあり、一方で明確な対比として描かれる大人特有の汚さ、嫉妬、覚悟のようなものを鋭くえぐるあたりがこの作品の魅力かと。大人の世界を子どもの無邪気さが必ずしも征するわけではなく、どうにもならない不条理も容赦なく描くあたりが素敵。そして何より、高い画力が見ていて飽きさせない。

LES MISERABLES

LES MISERABLES 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
新井 隆広
小学館 (2013-12-12)
売り上げランキング: 16,267

ご存知ヴィクトル・ユゴーの古典的名作のコミカライズ。

自分はこの作品を主にミュージカルを通じて好いているのだが、なんとも原作愛に溢れた素晴らしいコミカライズ。キャラクターの造形や各場面の演出は、原作を元としながらも、ミュージカルのイメージさえリスペクトしていて、映像的ですらある。描いているのはかつてダレン・シャンのコミカライズもしていた方みたいだけど、当時から画力のある人だなとは思っていたがレミにもピッタリハマっているように思う。バルジャンの荒々しさと優しさが同居する風格や、近世フランスの陰鬱な雰囲気が見事に描き切れています。まだ先は長いが、是非最後まで描ききってほしい。

燐寸少女

燐寸少女 (1) (カドカワコミックス・エース)
鈴木 小波
KADOKAWA/角川書店 (2014-10-31)
売り上げランキング: 23,140

妄想を具現化するマッチを配る少女を中心とした、現代の寓話。

1冊だけかと思ったら順調に連載が続いていて嬉しい限り。ネタ的には笑ゥせぇるすまんを彷彿とさせなくもないが、マンネリ化せず様々な側面から「妄想」を描いていて舌を巻く。どこかダークなのに、少しホッとする不思議な読後感。

ホクサイと飯さえあれば

ホクサイと飯さえあれば(1) (ヤンマガKCスペシャル)
鈴木 小波
講談社 (2015-04-06)
売り上げランキング: 8,580

ダメ漫画家の自炊漫画が過去に遡ってダメ女子大生自炊漫画として祝・復活連載!……とこれ書いてて思い出したが、まだ積んでるだけで読んでねえ!

鈴木小波が2作入る形になりましたが、前作『ホクサイと飯』は読んでて腹が減る、というより料理がしたくなる、不思議なグルメ漫画でした。今作も同じ雰囲気、だろうきっと(読め)

甘々と稲妻

甘々と稲妻(1) (アフタヌーンKC)
雨隠 ギド
講談社 (2013-09-06)
売り上げランキング: 4,580

グルメ漫画枠からもう一本。こちらも自炊もの。シングルファーザーと、包丁を握れない女子高生によるコンビネーション。それだけでも美味しい要素だなぁという感じだが、ここに育児ネタも入ってきたり、母子家庭で育った女子高生の父に対するのか男に対するのかわからぬふわふわした好意があったり。まぁいずれにせよ明らかに好意は徐々に膨らんできていて、小鳥ちゃん見てて微笑ましすぎるんですが。ひょっとしたら現状一番楽しんでる作かもしれませぬ。

昭和元禄落語心中

昭和元禄落語心中(1) (KCx)
雲田 はるこ
講談社 (2011-07-07)
売り上げランキング: 4,572

購読中、というかつい先日Kindleの無料本を読んで、これから買おう!と決めたってレベルなんですけど。来年1月からテレビアニメ放映開始の注目作。

これホント面白い。落語はさっぱりわかりませんが、寄席の空気感、噺家の雰囲気といったものがまざまざと伝わってきて、落語というのも面白そうだなと思わせてくれる。そしてそれ以上にキャラクターが魅力的。八雲のベテランとしての泊、淡、見栄。与太郎の純真さ。彼らの織りなす人間模様が実に「生きた」ものとして感じられる。

アニメが始まるまでに原作既刊読み切らねば。そしてアニメもまた、石田彰関智一山寺宏一林原めぐみといった大御所だらけのキャスティングなど、見どころ多そうですね。

フラウ・ファウスト

フラウ・ファウスト(1) (KCx)
ヤマザキ コレ
講談社 (2015-04-07)
売り上げランキング: 4,193

まだ1巻しか出てないが。ヤマザキコレの作品としては『魔法使いの嫁』がだいぶ話題になったけど、個人的にはこちらの方がハマった。タイトル通り女ファウストものです。それだけでも美味しいなぁと思えるものだけど、まだまだ設定が膨らんでない1巻なので、今後どう展開してくるのか期待。

NEW GAME !

NEW GAME! (1) (まんがタイムKRコミックス)
得能正太郎
芳文社 (2014-02-27)
売り上げランキング: 5,189

いわずもがなのがんばるぞい! 話題に負けて1巻買って、ついつい2巻もちゃんと買ってみている。SHIROBAKOほどの超ハード描写はないけど、お仕事ものと日常ものの間を上手いこといってる感はあるように思う。それなりに楽しい。

オデット

オデット ODETTE(1) (ポラリスCOMICS)
日当貼
ほるぷ出版
売り上げランキング: 32,770

最後の方苦しくなってきて、まだ「購読中」とは言いがたい1巻のみ刊行作が続いているけど気にしない。なんと言ったらいいのか。彼氏が猫。と、ちょっとアホの子の彼女の4コマ日常系。ちょっとシュールな笑いが好きだが、この先どう続けていくのか。。。

はい、てわけで。全体として青年漫画、女性主人公、優しい雰囲気の漫画が多くなってきた気がする。ずばり加齢によるものじゃないですかね。。。なんていうか、登場人物が「生きているな」と感じられる作品が愛おしくなってきた気がします。落語心中とかレミあたりが特にそうなんですが。昔はやっぱりザックリしたカッコよさとか求めて少年漫画読んでたんだけどな。しかしそっちへの食指も完全に衰えたわけではないので、10作目にハマるのはバトル系、アクション系がいいなと最近思っています。『ヴィンランド・サガ』とか『ゴールデンカムイ』とか気になる。あと『僕のヒーローアカデミア』。第1話が琴線にガッツリ触れたけど、ヘタすれば10年近く終わらない可能性のあるジャンプ連載作に手を出すことに躊躇しています。。。衰えだ。。。