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そのねこがうたうとき

物語偏愛者の詭弁と戯言

INTO THE 2ND GEAR―ナナシスと「駆け上がっていく」ライブ

サブカル 音楽・VOCALOID


【Tokyo 7th シスターズ】2nd Album「Are You Ready 7th-TYPES??」SPECIAL TV SPOT[TYPE B]

Tokyo 7th Sistersことナナシスの2ndライブ『INTO THE 2ND GEAR』行ってきた。よくよく考えると声優のライブってたぶん初?(ボカロで「中の人」が出るようなイベントには行ったことあるけど) 目の前にいる実在、三次元の声優と、頭の中のキャラクターイメージを重ね合わせながら楽しむってのは初めての経験だったかも。その意味だと4Uに関しては「あ、ゲームのまんまだ」と思えるほど3人のやり取りが小気味良くって、ゲームの中では正直4Uにあまり着目したことはなかったんだけど、気になるきっかけになりました。パフォーマンスもナナスタがアイドル、カラクリが実力派のアーティストであるのに対し、ロックという位置付けで一味違って楽しかったしね。ウメちゃん=山下まみのボーカルすげーよかった。カッコイイ。こういうのがあるからライブはいいよなぁ。

7thは一度「死んだ」アイドルが再び蘇っていく話でありますが、それはまるでナナシスというコンテンツ自体にもオーバーラップするようで。声優事情あまり詳しくはありませんが、ナナシスの出演陣はまだ年季の浅い方々が多いような気がしていて、彼女たちがナナシスとともに駆け上がっていく様と、ナナシスというコンテンツが広がっていく様と、ゲーム中のナナスタが活躍の場を広げていく様と、そのそれぞれが重なり合って、我々「支配人」はその物語を一緒に紡いでいるんだという思いを強く感じるライブでした。元?ボカロ勢としては、コンポーザー陣にkzやヒゲドライバーが名を連ねているという点でも注目に値していて、彼らの音楽がこれほど大きなステージで、ボカロの文脈を離れた場所で花開いていくというのも感慨深いものがあったり。3rd Anniversary Live等の特報、いわばこれからのナナシスの話がババンと出された後、原点とも言うべきkz作曲の『Star Glitter』が流れる、あの流れは泣けた。ミクのライブでの『Tell your world』もやっぱり泣けるのだけど、kzにはライブの場で何度泣かされるのだろうなと思う。

まぁ大抵のコンテンツが「駆け上がっていく」ためのものなのかもしれないけれど、彼女たちの歌が「誰かの背中を押」し、そしてファンがまた彼女たちの背中を押す、いい空気を感じたライブでした。ナナシスはまだまだこれからのコンテンツなんだと感じたし、それでいてなおパシフィコ横浜の昼夜公演を余裕で埋め切るコンテンツでもあるんだなと。あと、個人的にはやっぱり七咲ニコルが好きで、そういう「駆け上がっていく」ものたちの中心に、ゲームの中では一度駆け上がりきった存在であり、リアルの世界でもすでに大きく名を残しているニコル=水瀬いのりが存在しているっていう安心感ハンパないんですよね。彼女の「テメーらー!元気ですかー!?」っていうあの叫びに助けられて、応えることで、先に進んでいけるんだなと強く感じた。

連日の雨の中、この日だけはよく晴れていて、誰もが思っただろうけど「僕らは青空になる」という2ndアルバムの代表曲にぴったりな1日でした。最高のライブだった。

2016-08-21 12.34.53