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物語偏愛者の詭弁と戯言

『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』 - 進化と回帰を兼ね揃えた快作

公開から1週間経ったし、ブログ内に留めておく分には良いだろうということでネタバレ感想。当然のようにシネマシティで1日2回見るなどしてきた。色紙はこちら。

https://gyazo.com/0b6c8cc1530cb6715d9e7a3a5d10892e

評価としては表題に書いた通り、もうそれだけなんだけど、期待に対して100点満点の回答を真正面からぶつけられて「最高」以外の言葉が見つからなかった。アバン、開幕早々にあんこうマークが砲撃で削られるという演出だけで、その後の40分に対して全幅の信頼を寄せて見ていられた。この砲撃音こそ劇場版で確立されたガルパンクオリティという矜持と、この後に待ち受ける不穏な展開を思わせるような一撃。そしてパンフでも言及されている通り、TV版第1話を思わせるような本編を先取りしたハイライトを流す演出。劇場版で培われたものは引き継ぎつつ、TV版のガルパンが帰ってきたかのような感覚があった。

まぁ「帰ってきた」と言っても、自分が見始めたのは劇場版からなんだけど。映画は言わずもがな、爆音上映でその名を馳せた戦車戦の音響と、戦闘シーンのハイクオリティが際立った。TV版以上の技巧を見せた最後のアリス戦のシークエンス、継続高校の活躍が特に圧巻で、それまでストーリーも把握してなかった自分でも一発で引き込まれてしまった。今回も戦車戦のクオリティは変わらないし、あと麻子の目線になってそど子を追いかけていくあのシーンは、4DXやってくれっていう、映画であることを意識したフリだよね?フリ??みほのお尻ガシッとつかむのとか()

ただ劇場版は一方で、戦車戦を見せるところに特化したために、その分全体を比較的張りつめた空気が覆い、日常描写は少なめだった。その点で最終章第1話は、どこか懐かしさを覚える学園生活のシーンがふんだんに盛り込まれていた。学園艦内の戦車探しや、あんこうチームのメンバーそれぞれが特技を披露していく場面、サメさんチームの初めての戦車戦にあたっての不器用さなどは、TV版を丁寧になぞっているかのようで、ガルパンが戻ってきたんだなと思わせる。そんでEDが『Enter Enter MISSION!』なのめっちゃ熱い。なんか、ようやく本当に「廃校」を気にせず大洗に戻れたんだなという実感が湧いてくる。

河嶋桃の浪人を阻止する、という今回の「戦いの理由」は、言っては難だがシリアスさには少し欠けて、だけどそれ故に、ようやく劇場版で言っていた「わだかまりのない試合」が見られそうだと思える。話の展開も再度の各校対抗トーナメントということで、すべての手駒を知った上で改めて各高校が頂点を目指してぶつかり合うという話は、これはもう最高のボーナスステージだと感じた。

で、果たして今後大洗がどこと当たるのかだけど。。。

  • 聖グロ。唯一大洗が勝利できていないし、再再戦は見たいんだけど、トーナメント見る限り大洗と反対ブロック=当たるなら決勝で、さすがに今回の決勝が聖グロはないかな。。。でもOP見ると一番扱いでかいよね。名前付きキャラも多いし。
  • 継続。劇場版でさっくり活躍しただけだから、やっぱりまた見たい。でも結局今回出場してるの彼女ら??まぁしたんだろうな、どうせ。
  • そして何より黒森峰、逸見エリカ。二次創作などでも散々語られてきた「3年生期の大会で、お互い隊長として決着を付けるみほとエリカ」が、まさかここで見られるとは。いや、これどう考えてもそのための「まほの留学」なのでこれは来るでしょ。来いよ。マジで見たい。

まぁ単なるボーナスステージなわけがないので、黒森峰のみならず、次代への引き継ぎ、河嶋の言う大洗の戦車道の今後、というのがキーになってくるのかな。正直言うと、今回の終盤、あんこうチームが最後に橋に取り残されたので、このまま彼女たちだけ最初に脱落もアリかなと思った。河嶋桃がカタチだけじゃなくて、本当に隊長をやる。みほがなくても大洗が勝利できること=大洗の戦車道が盤石たること、かなと。今回なくても今後ありそうな展開ではある。いやーいやいや、無限に想像を掻き立てられて、今後がとても楽しみになる第1話だった。

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