the world was not enough

物語偏愛者の詭弁と戯言

コミックマーケット93 - 逸見エリカの救済を求めて

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年明けてから何も書いてないけど、あんまり観たり読んだりしたものもないのでコミケのことを書く。なんだかこの有明の空と海を見ないと年を越せない感覚がある。自分が行ったのは2日目で快晴だったけど、3日目はホワイトコミケだったんだっけ?

元々二次創作自体をあまり希求しないというか、ストーリーや設定は結構原作原理主義で、あまりIFストーリーの漫画などを求める質ではない。だからコミケではイラスト集か評論を買うことがほとんどだったんだけど、この2年はすっかりガルパンばっかり買っている。ガルパンはどうしても原作だけでも足りない。もっと観たいし味わいたいし、補完したい。

僕の理論ですけど、『ガルパン』はストーリーもキャラクターもあえてステレオタイプにすることでまわりくどい説明とか切っちゃって、戦車戦を描くことに集中しようと。

これは『CONTINUE SPECIAL』のガルパン特集に書かれた、立川シネマシティの遠山企画室長の言葉だけど、自分もだいたい同意見で。だからその「まわりくどい説明」が観たくなる。

特に自分が気にかけているのは西住みほと逸見エリカの関係性。彼女たちが経験した1年前の戦車道大会は、物語の発端であるにも関わらず、多くが語られない。西住みほが、高校を換えるまでしなければならなかった、敗戦後の重圧とストレスはどれほどのものだったのか。作中ではみほに対して辛く当たる場面しかないエリカは、敗戦の前はみほにどう接していて、そして今彼女をどう思っているのか。特にエリカについては、1年前も今年も、間接的にみほを介して優勝を逃すという無念を経験している。彼女の「救済」を願うガルパンファンは俺だけじゃない。

C91の買い物も含めて、逸見エリカ関係はこれだけあった。同人誌のネタバレ感想を書くのがマナー的にどうなのかわからないので控えるけど、最終的には逸見エリカが前を向く話が少なくない。作中の彼女、あまり弱気は見せないけど、敬愛する西住まほの下で、2回優勝を逃したというのは、やはり堪えてると思うんだよな。1年前の敗戦がストレスだったのはおそらくみほだけではなくて、そしてみほは本編のストーリーをもって「救済」が成されたけど、一方でエリカは。そのあたりが最終章のxxな展開に繋がっているはずなので、今後本編でも救いがあってくれと祈っている。

コミケは煩悩と快楽の場ではあるけど、自分はその一方で「救済」の場としても見るようになってしまった。本編で救われなかった存在を、救ってくれる存在があるかもしれない。それを可能にしてくれる二次創作は素晴らしい。