the world was not enough

物語偏愛者の詭弁と戯言

MMD杯で、あり得たかもしれない「けもフレ2期」に思いを馳せる

けものフレンズのアニメ2期を巡る一連の騒動、結局確定的な情報がぜんぜん出てこないので誰を責めるとかそういう気持ちにはなれないんだけど、しかしアレだけもてはやされた「奇跡」と「優しさ」の結末がこれかーーーっていうのは、もうどうにも悔しくて悲しくてしかたない。あの奇跡がなおも続いていくこと、そして優しさに溢れた世界を一瞬でも信じていたことが、どうしてこんなになっちゃったのか。仮に内情がどうにもならなくても、せめてもう少し、表への出し方は変えられなかったのか。わずか1年前、みんなですっごーい!って言ってたのに、いやなんとも無常なもので(2期自体はおそらくやるので、タイトルは若干誇張気味)。

んでMMD杯をとても久しぶりに徘徊していたら、なんかすごいの見つけてしまった。これ、あの、俺たちの望んでいたけものフレンズってこれだったよねぇ……ってのが全部詰まってて、むちゃくちゃ楽しい動画なのに、うっかりしたら感極まりそうな勢いがある。

そもそもにして『カーニバル・ファンタズム』というネタ選択からしておっホイもいいとこだなって感じだけど、なぜか1月に地上波テレビでやってたのを見たような、気のせいとしか思えない記憶もあるので、時期外れでもないのかもしれない。でも動画の中、特に後半に散りばめられているネタよ。インドゾウのターンで「インド人類は繁栄しました」やってくれるとか、もうニコニコ界隈では定番であるコブラをここぞってとこで出してくるカタルシスとか、ここ数年ニコニコから離れてるおっさんでもわかるぐらいの懐かしネタ満載である。アニメとしてはまだ歴が浅いけもフレが、ニコニコの10年に渡って積み重ねられたネタの延長として扱われてるってのが、けもフレも歴史の一部になってくるんだなって感じで胸にくる。

そして何より動画のクオリティの高さよ。元々けもフレが(失礼を承知で言うが)低予算3DアニメだったのでMMDと親和性が高いのは確かにあるけど、それにしてもMMDでこんな自然なトゥーンレンダリングが作れるもんなんだねぇ、すごいねぇ……。かわいいでしょ、かわいすぎるでしょ。終盤の最終回オマージュはカッコよすぎるしさぁ。それぞれのフレンズの個性や動き、表情というのがきめ細かに把握されて再現されてて、どのシーンを切り取っても楽しいって言うのがすごい。

この「irodoriモデル」のフレンズたちは、もうテレビで見られることはないわけで、それがこんなクオリティでイキイキ動いてしまうと、まぁほんと、こんな未来もあったはずなんだよなぁって溜息しか出ない。ニコニコの懐かしネタという「過去」を紡ぎつつ、幻となってしまった「未来」を志向しているようで、たった3分半なんだけど映画を見たような満足感すらある。あと、俺が好きだったニコニコって、こういうごちゃ混ぜ感とお祭り感だったんだよなぁってのを思い出してしまった。

あと今回のMMD杯、もう1つ同じように「けものフレンズ」で「懐かしネタ」を扱っている作品も見つけてしまった。

かつて『Bad AApple!!』を投稿した6666氏による、8年越し(そんな経つのかよ)の『Bad Apple!!』パロディ第2弾である。なんか自分が勝手に離れてしまっただけで、ニコニコはあの頃の人たちがまだ投稿も続けていたりするし、楽しいことがいっぱいあるんだよな、と。んでそれは「けものフレンズ」もまた同じであって、いろいろ残念な経緯はあれど、あの素晴らしかった1期の価値が毀損されるわけではないし、その「楽しさ」は、こうやっていくらでも受け継がれていかれるんだなぁ、と。

ぶっちゃけると、今この2動画無限ループしつつ、MMD杯巡回しながらビール飲んでるんで、オタクってこうやって年取るんだなぁって感じ。