HEROESというよりLEGENDSだろ

しもさんのメドレーシリーズ第5弾、『七色のニコニコ動画』の再生数の伸びがハンパない……。1週間で70万超ってどういうこっちゃと。近々確実にミリオンいくよねこりゃ。僕も聴いてみたけど、数あるメドレー作品の中でもやっぱつなぎとか構成とかが抜群に上手いんだよなァこの人は。

でも、正直なところ心を奪われたのは、最後2分ぐらいのカオスゾーン「HEROES」の方だったりする。メドレーが取りあえずひと段落した……と思ったら、メドレーに入っていなかった数々の名曲がアレよアレよと次々に飛び出してきてフィナーレを飾っていく。『流星群』の最後辺りの構成にも似ている。スピード感でもって一気に「神曲」を聴かせていく様はまさに圧巻、気が付いたら締めの時報が鳴っていた。

この「HEROES」に含まれる曲はエアーマンとかU.Nオーエンとかメルトとか、まさにどれもニコ動の歴史を語る上で外せない。東方とかボカロとかのジャンルに関係なく、かなりの知名度と再生数を誇り、ニコ動に入り浸ってきた人なら必ず聴いたことがあるような曲だ。『七色』本編は『ダブルラリアット』やけいおん!など、かなり新しい曲を入れてあるけど、一方でこれら「神曲」を入れないわけにもいかなかったんだろうなァ。もうニコ動をまとめる文脈には「HEROES」の曲を欠かすことができないんだろう。「HEROES」というより、その影響力はもう「LEGENDS」に近いんじゃないかなと思った。

ふと「アレ?」と思ったのは、supercellの『ブラック★ロックシューター』が「HEROES」に入らず、『七色』本編の1曲目になっていたこと。確かに再生数や知名度は高いけど、まだ投稿から1年も経っていないから「HEROES」扱いはされなかったんだろうか。でも『メルト』だって出てきたのは一昨年の12月なんだけどな……。語り継がれる「神曲」として隠居するにはあまりに早すぎる。この辺り、ニコ動でのコンテンツ消化速度の速さを示しているってことなのかな。