2013年春アニメまとめ〜生存せよ、探求せよ

今期、振り返ってみると全然アニメ見てなかったな。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない

あやせ。うん、あやせ。あやせ? あやせあやせ。……あやせ!

はい、あやせでしたね。あやせメイン回がなんとなく多いなと思ったら、いきなり告っ て沈んでいくというよくわからない処遇でした。もうあやせだけでいいです。中盤あた りからこのアニメの収束点はだいたい理解できたので、あとはそこに向けて風呂敷を畳 んでいくだけって感じですよね。だからあとはあやせかなー。あやせしかないよね。

参考:どうも俺は、めんどくさい系ヒロインが好みらしい - そのねこがうたうとき

んで最近思い出したんだが、めんどくさい系ヒロインとしてはあの子がいましたね。羽 川さん。表ヅラは暦×ひたぎの関係を認めていて、穏やかな傍観者を気取っているにも 関わらず、内面は「つばさキャット」で描かれた通りですからね。やっぱマジメっ子ほ ど溜め込んじゃうんだろうか。羽川さん好きは「つばさキャット」のキャラクターコメ ンタリー聴くといいですよ。羽川さんが本編では見せない屈折した暦への思いをSっ気 全開で発揮してくれます。正直最高です。あああ、副読本超欲しい!!!

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……話がすげー脱線しましたが。まぁ俺妹まだ終わってないですからね。あやせのいな い完結編とかどうでもいいっちゃどうでもいいですが見ますよ8月に。はーあやせマジ あやせ。

翠星のガルガンティア

おもしろかったー。虚淵さんと聞いてたんで始めは警戒してましたが、1話終盤で描か れた地球の美しさと、2話で流れたOPの爽やかさに騙され、その後も淡々と進む物語に 騙され、「つ、ついに白虚淵が現れたのか!!!」とか思ってたらやっぱそんなことな かったですね。ヒディアーズ=人間かよ……。

でも着地点としてはこれまで観てきた虚淵作品としては完成されていたし、一番満足の いくものでした。この方、初期設定の価値観を根底から覆す(聖杯、魔法少女、シビュ ラシステム、ヒディアーズ)のが好きっぽくて、「信じるものを喪った世界でいかにし て生きていくか?」が最終的なテーマになることが多いと思ってるんですが、本作でレ ドが選んだ答えはなんとも尊かったなーと。まどマギの「すべての絶望を打ち消す」と いう結論や、結論自体を放棄したFate/Zero(まぁStayNightに続く物語なので、あの時点での結論放棄は仕方ないんですが)やPSYCHO-PASSと違って、「教義や軍規に逆らってでも、自ら考えて生きていく」というレドの往く道はなんとも人間らし い。レドのガルガンティアの人々との交流や、それによる変化とを通じて描かれる「人 間とはなにか」というテーマに大変好感が持てました。

そして何よりチェインバーという舞台装置の絶妙なこと。ともすればレドの障壁になる かもしれないと思ってましたが、彼(あえて「彼」と呼ぶ)の「パイロット支援啓発」 というアイデンティティがあのようなラストを導くとは思ってませんでした。

「この空と海の全てが、あなたに可能性をもたらすだろう。  生存せよ。探求せよ。その生命に、最大の成果を期待する」

やべぇ……惚れる……。中盤あたりまでは「1クールという短さで本当にまとめきれる のか?」と不安になる展開でしたが、全然要らぬ心配でしたね。むしろ1クールだから こそきっちりまとまった作品だったかと。

進撃の巨人、超電磁砲S

いずれも2クール構成なので評価保留。ですが、面白く見てます。

進撃の巨人』は画のあまりの粗さと「現在公開可能な情報」から漂う「中学生の自由 帳っぽさ」から原作は1巻で諦めたんですが、アニメだと見れる。というのもおそら く、アニメが巨人の禍々しさとか立体機動のカッコ良さを描くことに重きを置いてい て、全体的にカタルシスを得やすい構成にしているからかもしれない。立体機動、やっ ぱりアニメだと映えますよね。超楽しい。

『超電磁砲S』は妹達編ということで否が応にも重い展開が続いており、1期のようなお 気楽ムードでの視聴ができなくなりつつある。個人的には一方さん大好きなので、彼が ガンガン暴れてくれる今の展開がすげー楽しいんですけどね。心配なのは某レベル0。 今期、犬のようなしぐさを繰り返したり、乞食まがいの行為に手を出したりとじゃん じゃん株を下げてる気がしますが、アレでいいんですかね。俺は大歓迎だけど。

まとめると春はガルガンティアとあやせでしたね。良いクールだった。あと見てないと こだと、ゆゆ式は見とくべきだったかなー。ゆるゆる女子高生枠があると、なんだか気 持ちが落ち着きます故。