whoo『W』 - Thanks for welcome back.

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昨年、2017年に買ってよかったもの - the world was not enough でも書いたのだが、かつてよく聴いていたボカロPのwhooさんが音楽活動を再開された。彼が同人で販売したCDはだいたい買っていた。静かなのだけど、丁寧に編まれた音の重なりが本当にメロディアスで綺麗で、少し心がささくれだったときに聴くと、いつだって優しい気分にさせてくれる。

特に2nd AL『惑星』は、文字通り擦り切れるほどに聴いている。中でも最も好きなのが『Fireworks』で、ニコニコ動画に上げられた動画はその視覚効果も相まって、ため息が漏れる程に素晴らしい4分半をもたらしてくれる。今久しぶりに見に行ったら計17万再生を少し回ったところだったが、この10倍は聴かれていていい楽曲だと自分は確信している。

そのwhooさんが クラウドファンディングを出されていた ので、一も二もなく支援させていただいた。この10年近くのあいだ、好きだったボカロPの音沙汰が無くなってしまうことは何度か経験をしている。数ヶ月、数年前で更新の止まったTwitterをたまに覗きに行くようなことは、仕方がないとはいえ少しさびしいものがある。だから「戻ってきてくれた」方に対しては、最大限の感謝を伝えたかった。クラウドファンディングサイト CAMPFIREの使い方になれておらず、応援メッセージをデフォルトで送ってしまったときには絶望したものだが、この場末のブログに改めて、あなたが戻ってきてくれて嬉しかったのだということと、この音をずっと聴きたかったのだと書き記しておく。


"W" & "W feat.Vocaloid" whoo / Album X-Fade Demo

送られてきた新譜『W』。最初にかかる『Dancing in the Blue』はミニマルなインストロメンタルになっていて、ギター1本で始まるメロディが、徐々に他の楽器と折り重なって盛り上がっていくにつれ、ついワクワクしてニヤニヤとしてしまっていた。年単位での月日を隔てていたとはいえ、間違いなくwhooさんの音楽で、変わらないその優しさにホッとさせられた。個人的なお気に入りは『La La』。楽器のことはわからないので外れていたら申し訳ないのだが、サビの終わり頃になるハーモニカの音が好きなのと、特にミク版の方では、楽器の音に溶け込むような彼女の声がすごく印象的な1曲。

この2枚をまた擦り切れるほど聴くのだろう。擦り切れるほど聴きたいCDをまた届けてもらえたということが、本当に嬉しい。