そのねこがうたうとき

物語偏愛者の詭弁と戯言

『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』とアニメの魔法

リトルウィッチアカデミア、ロゴがいいのよなー

『アニメミライ』で話題になった『リトルウィッチアカデミア』の続編単独映画『魔法仕掛けのパレード』が2週間限定で上映中なので見ましょうと言う話です。推奨記事なのでネタバレはしません。第1作のネタバレは若干あり。

もともとTRIGGER、というかガイナが好きで見ているシリーズだけど、その決め手はなんだろうなーと考えてみると、絵の動きにあると思う。GAINAXの絵はとにかく動く。ヌルヌル動くとかそういう話ではなくて、気持ちいいぐらいに大振りに、大胆に、スピーディーに動く。「アニメート」させた絵によって作品に説得力をもたせているという点では群を抜く制作会社だと思うし、TRIGGERにおいても『キルラキル』や『リトルウィッチアカデミア』第1作を見ていればその点は明確だと思う。脚本や設定がある程度ぶっ飛んでいても、画面を見ているだけで圧倒される迫力と説得力が好きで、自分はTRIGGERの作るアニメもともと好きだった。『リトルウィッチアカデミア』においてもその点は健在だし、続編の『魔法仕掛けのパレード』でも当然のように動く動く。キャラクターが活き活きしているというだけで見ていて幸せになれる。

日本の劇場用オリジナルアニメーションは、ついジブリが下地になってしまっていることが多いように思うのだが、このアニメで裏に見えてくるのはDisneyかなという気がする。もともとTRIGGERがアメリカのカートゥーンチックな作風を得意としているということもあるが、魔法という題材の描き方は『ファンタジア』の影響を受けているなと思える場面がところどころ見られるし、ロゴも「ディズニーランドの新しいパレードです」といったらわりと通じそうな書体であるw だから海外で特に広く受け入れられたのもあるのかな? 自分はそもそもディズニーアニメはそこまで好きではない(あまりに動きが大げさで、日本社会から見るとちょっと大仰というか胡散臭い気がしてしまう)のだが、TRIGGERのそれはあくまで動き自体は日本のアニメの文脈に置かれたもので、食傷してしまうような過度にアメリカチックなものではないのがポイントなのかと思う。あと音楽。今作本当に音楽が良い。『ファンタジア』も音楽が特徴的な作品だけど、本作もまたオケがすばらしい。サントラが欲しいのだが、きっとBD封入だろうな。EDも作風に合っていて大変よかった。

なんというか、童心に帰れるアニメなのだ。萌えとか脚本の素晴らしさとかそういう大人としてのアニメの楽しみ方を超越して、子ども頃見たDisneyの魔法のように、夢と魔法の世界がただただ「見ていて楽しい」、そういう映画。ああ、それってシャイニィシャリオに夢を見たアッコと同じ構図やんけと気付く。吉成監督が「新人アニメーターが、深夜枠の魔女っ子アニメに憧れて来ました、みたいなノリ」をテーマに書いたとインタビューで発言しているらしいので、わりと意図的にそういうメタな作風にしているのかもしれない。

てわけで見ましょう。TRIGGERのあの絵を劇場のスクリーンで味わいましょう。『ここさけ』『屍者』もいいけどこっちもな!


映画『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』第一弾予告 - YouTube