小説・エッセイ
『世にも奇妙な物語 '23 秋の特別編』で柴田勝家原作と宮内悠介原作のドラマをやるらしい、と聞いたときにはすでに放送が終わっていたのだが、TVerというものは本当に便利。フジテレビなのでFOD限定だったらどうしよう、と思ったがそんなことはなくてTVerで…
kashmir『ぱらのま 6』白泉社 2023 p.26 旅先にはだいたい常に文庫本を1冊持って行っている。Kindleユーザーだから、スマホさえあれば本は読めるのだが、なんとなく物理的な本が1冊は欲しい。これを減らせば多少なり荷物が軽くなるのも、結局のところそこま…
dailyportalz.jp デイリーポータルZの記事がふと流れてきて、あれ、この本文フリで買ったやつじゃん、と思った。 文学フリマ東京36 - the world was not enough の中でもバッチリ言及している。それもそのはずというか、著者の 玉置標本 さんはDPZでもライタ…
手元の日記によれば、文学フリマに初めて行ったのが2014年らしく、もう10年近く前になるらしい。毎回足繁く通っているというわけでもなくて、特にコロナ禍においては一度も行ってなかったりして、昨年11月の「東京35」で何年ぶりか、というのがわからないぐ…
日記祭というイベントが開かれていることは以前から知っていたのだが、今回の第3回で初めて実際に訪問した。場所は下北沢のBONUS TRACK。下北沢という街は嫌いではないのだけれど、どことなくアウェー感を覚えてしまって、なかなか足を伸ばす機会が今までな…
滝口悠生を読み始めたのは昨年からで、初めて手に取ったのは『高架線』だった。 きっかけとしてはfuzkue 初台に『高架線』の単行本が置かれていたからで、とはいえ内容はまったく知らず、表紙をただ見かけたというだけだったと思うのだが、なぜそれで惹かれ…
未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)作者:ドミニク・チェン新潮社Amazon 「わかりあえなさをつなぐために」と副題が付けられた、言葉を巡るエッセイ集。僕は大学での専門が言語社会学であり、言語や言葉に関する本についつい手が伸…
僕が2022年に見た・読んだ・聴いたコンテンツの中での話なので、2022年の新作とは限らず載せている。今年は1つずつ丁寧にエントリーを書くリズムが取り戻せればよいのだが。 panpanya『模型の町』 www.hanmoto.com 表現が難しいが、独特の味わいを持った短編…
趣味ってわりと「連鎖」によるところがあると思っていて。一時期ミニシアター系の映画をよく見に行っていた時期があったんだけど、あの頃は一度映画を見に行くと、シアターで予告編やフライヤーを見て「あ、次これ見よう」っていう気になってまた見に行って…
ゴールデンウィークと言っても特にやることなくて、去年の GW は何やってたっけなって思って日記開いてみたらやっぱり何もやってなかったな、みたいな感じ。温泉ぐらいどこかのタイミングで行きたい、そろそろ、って思う。 4月。アニメの開始月ですね、って…
表題にある仮定形の文は、作中において「わたしたちは宇宙に存在する孤独の総量をどんどん増やしていくだけなんじゃないか」と結ばれる。これがどういうロジックなのかは本編を読んでもらいたいが、「光の速度」という SF としては汎用的かつ科学的なテーマ…
COMITIA 134 今年最初で、おそらくは最後になるであろう同人誌即売会への参加。直前になって開催に気付き、そしてカタログ購入が入場には必須であり、すでに各書店からは在庫が払底しつつあることにも気付き、ダメ元で当日のカタログ販売に頼ってみることに…
UNISON SQUARE GARDEN『LIVE (on the) SEAT』 UNISON SQUARE GARDEN による、「ロックバンドは座っても観られる」と銘打った、全座席指定かつ着席強制でのライブ。このウイルス渦において、制限は当然ながらそれだけにとどまらない。具体的には発声禁止、起…
インターネットだとリアルの書店やレコード店などと違って、「偶然の出会い」からは縁遠くなってしまうみたいな話があって、それはそうではあるんだけど、 Spotify はレコメンドで自分が好きなものも、いまいちなものもそこそこ連れてきてくれる感覚があって…
最終話ネタバレを含めた『ハイキュー!!』の話を最後に配置しているので、ご注意を。 デカダンス TVアニメ「デカダンス」本PV 2話が分水嶺で、そこまで見ればハマる人はハマるし、ハマらない人はハマらないだろう。とにかく損はないので2話見てほしい。1話で…
武井宏之『シャーマンキング』 『SHAMAN KING』特報PV 原作は連載打ち切り後に、完全版にて単行本1巻以上を描き下ろして完結という、週刊少年ジャンプでも類を見ない大団円を見て、その後始まった続編『FLOWERS』は雑誌休刊に伴う打ち切りという憂き目に遭う…
アニメ『かくしごと』 TVアニメ『かくしごと』ノンテロップED映像 実家のような安心感を覚えた。第1話本編で代官山蔦○に集う「おしゃP」を「怖い怖い!」って言っときながら、 ED で『君は天然色』オリジナルをさらっと流してくるオシャレっぷりにゲラゲラ笑…
息吹作者:テッド・チャン発売日: 2019/12/04メディア: 単行本 テッド・チャンを決定的に好きになったのは『あなたの人生の物語』だった。言語には、その言語を話す者の認識体系が織り込まれる、という話自体はよくある。サピア=ウォーフの仮説を挙げるのが…
COVID-19 の影響でチケットを取っていたライブは2本中止になり、行きたかった東博の『出雲と大和』は会期途中で中断され、まぁなんとも散々だった3月。家での読書やゲームが捗りそうな一方で、よく行く映画館、ライブハウス、カフェなどが経営危機を迎えない…
肋骨凹介『宙に参る 1』 宙に参る (1)【電子版特典付き】 (トーチコミックス)作者:助骨凹介発売日: 2020/02/27メディア: Kindle版 現代で言うセスナ機のレベルで、つまり個人が保有できるレベルで宇宙船が普及した時代の話。病死した夫の遺骨を地球にある義…
2000年代は宇野常寛『ゼロ年代の想像力』のヒットなどもあってそれなりに10年単位での振り返りがあったように思うのだけど、2010年代(テン年代と一部で呼ぶみたいだけど)はあんまりそういう機運がないままサクリと終わってしまって少しおぼつかなさがある…
楓と美兎 VTuber の動画、特にライブ配信の動画はテンポ遅めでテンションも常に高いわけではない場合が多くて作業用BGMとして適しているなと思うことが多い。と言ったところでそこまで見るわけでもないし Spotify 聴きながら作業していることのほうが圧倒的…
劉慈欣『三体』 三体作者: 劉慈欣,立原透耶,大森望,光吉さくら,ワンチャイ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/07/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 中国で三部作合計2100万部を売ったモンスターSFとして発売前から話題で、とりあえず買っと…
なかなかにドタバタしている最近で、6月まとめエントリーを7月半ばになってようやく出すという体たらく。最近は見たい映画が多すぎるけど時間が取りづらかったりとかそういうのが多くて、6月からで言えばこの後書く『ゴジラKOM』に、有楽町のヒューマントラ…
Exhalation: Stories (English Edition)作者: Ted Chiang出版社/メーカー: Knopf発売日: 2019/05/07メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 『あなたの人生の物語』に次ぐテッド・チャン待望の第二短編集『Exhalation』が先月ついに発売されましたね…
ゾンビランドサガ C95 で、壁際ではない中の方のお誕生日席なのに行列ができていて通れないという経験を3回ぐらいして、なんだろうと見てみたらどれもゾンビランドサガだった、という経験をした。ヴィンランドサガじゃないんかい、っていうツッコミ待ちとし…
コミックマーケット95 平成最後のコミケだそうです。言われて気付いた。まだ平成の終わりと言っても、まだもう少し時間あるでしょうとなんとなく思っていたけれど、あと4か月に気付けば迫っていて、来年の夏コミの頃にはもはや新元号という。早いもんですな…
今月はあんまり余裕がなくて停滞気味でした。COMITIAと文フリに行きたかったのに断念してしまったけど、行けばよかったなぁという後悔。神田古本まつりには行ったけど。 仮面ライダーオーズ www.youtube.com 仮面ライダージオウのオーズ回。改変された世界で…
円城塔『文字渦』 文字渦作者: 円城塔出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/07/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 円城塔による悪ふざけと言ってしまうと軽いが、ここまで徹底した悪ふざけもそうそうないし、突き詰められた遊びというも…
松井恵理子・松嵜麗の声優アニ雑団 ありがとうごさいましたーーー!!!!#アニ雑団 #AbemaTV pic.twitter.com/6seuzutPIO— 松井 恵理子 (@ErikoMatsui) 2018年9月18日 終わってしまった。アニメはそれなりに見るけれど、声優事情には滅法弱い自分がここ数年…