お金を払ってブログを書くことにした

一瞬、目を疑うネーミング。本文とは何の関連性もない。
一瞬、目を疑うネーミング。本文とは何の関連性もない。

過去形だけど、はてなブログPro(有料プラン)にした。その話を書こう書こうと思いつつ寝かせてしまっていたのだが、今見返してみたら3月にはProにしていた。もう半年前だ。

一番直接の理由としては、 今年1月のヘッダーメニューリニューアル があまり好きじゃなかったので、Proの機能である「ヘッダー無効化」を使いたくなった……というちょっとネガティブなものになるのだが、その前からProにしたいとは思っていた。経緯は 文学フリマ東京37と、本を出すということと、本を出してはいないこと。 というエントリーに書いているが、昨年文学フリマで発刊された、はてなブログの本にエントリーを収録いただき、それからも何度か、はてなブログトップの「おすすめ」に取り上げてもらうことがあって、この1年ぐらいでだいぶ「読者」が増えた。別に多く読まれることを目的に書いてきたわけではない。自分が書きたいものを書ければそれでいいと思っていた。が、読まれるのはやはり嬉しい。そういうきっかけを作ってもらえたことが、純粋にありがたかった。

自分もウェブ業界で仕事をしているので、こういったウェブサービスの運用費が当然無料ではないどころか、かなりの金額に及ぶことは身をもって知っている。はてなブログはフリーミアムモデルだから、それでも無料で使えるわけだが、無料プランの場合は広告の強制挿入という形で、半ば読者に費用負担を一部担ってもらうような形になる。もちろん、これは至極一般的で真っ当なビジネスモデルだし、それによって無料でブログが書けるという恩恵は本当に素晴らしいことだと思う。ただ、あくまで自分のブログについてで言うと、たまにスマホから自分のブログを見るとき、エントリーと関係ない広告が間に挟まるのは読みづらさを感じていた。段落と段落の間に広告が入るので、まったく関係ない情報に、自分が書いている文章を一度切られてしまう感覚に陥る。これを好まなかった。ブログ主自身がそう思うのだから、増えてきた読者にとっても同じことだろうと思った。このちょっとしたストレスを、自分の金で解決できるのはそれは「あり」だろうと考えていた。

という、現実的な欲求と、はてな社に対するリスペクトと、様々なものが相まって、お金を払ってブログを書くことにした。最も安い2年コースにしたので、2026年3月頃までは、このブログに広告が表示されることはない。月々の負担に直せば600円になる。それが高いのか安いのかは、なかなか人によって判断が分かれるところだと思うが、ブログという現代においては多少時代遅れとみなされるようになってしまったプラットフォームに少しでも貢献できるのであれば、悪くない金額の出費だと思っている。

Proの機能で活用しているのは、広告非表示、ヘッダー非表示、はてなキーワード(これも、はてなに詳しくない人に対しては読みづらくなってしまう、正直あまり優しくない機能だと思っている)の無効化ぐらいで、他の機能は使っていない。独自ドメインを持っているので、使おうと思えば使えたりもするのだが、ドメインにhatenablogの文字列を残しておきたくてやっていない。はてなというプラットフォームに乗っかっているのだ、ということは自覚的でありたい。と言いつつ、ヘッダーを消したら https://hatena.blog (はてなブログトップページ)への導線がなくなってしまったので、これは後でフッターあたりに入れておこうと思う。