the world was not enough

物語偏愛者の詭弁と戯言

2018年12月 - C95 / 3月のライオン / 象られた力 / never 他

コミックマーケット95

平成最後のコミケだそうです。言われて気付いた。まだ平成の終わりと言っても、まだもう少し時間あるでしょうとなんとなく思っていたけれど、あと4か月に気付けば迫っていて、来年の夏コミの頃にはもはや新元号という。早いもんですな。

最近はほぼ「ガルパンのある日」にコミケは行っていて、今回は1日目。考えてみれば今年は新アニメの提供はなかった(コミックはかなり出ているが)けれど、 C94 から引き続き単独ジャンル。人気が衰えないもんだなぁと思うし、まぁそれを言うとタイバニのほうがさらにすごいなとも思う。いろいろ買ったけど合計1万円に達してない省エネコミケです。

ガルパン以外だと『リズと青い鳥』や『ゆるキャン△』が今年のターゲットで、その近くの『ヤマノススメ』島とかにも惹かれてしまったりして、今年は好きになれたアニメいろいろあったなぁとしみじみ思った。あと『ゾンビランドサガ』のサークルがめっちゃ人気だったので追いたい。島中に長々と行列が出来てしまっていたあたり、完全なダークホースだったんだなぁと知った。とりあえず1話見たけど、1話見てもこれがここまで人気になるとはなかなか想像できないですね。。。

羽海野チカ3月のライオン (14)』

まさかのハチクロキャラがクロスオーバーで登場。曰く、ハチミツとクローバー9巻の表紙で真山たちが将棋を指していたときから、このコラボレーションは考えていたとのことで、12年越しの伏線になったと。そんなこと、考えもしなかったよ。

ハチミツとクローバー 9

ハチミツとクローバー 9

3月のライオン』はおじさんが主役を張ることも多いマンガで、胸が痛くなる話も多いが、常々そういう展開というものではなくて、読んでいてつらいと思うことはそれほど多くないのだが、ハチクロという作品は本当にしんどかった。しんどいのは彼らの内面を深く知ったからであって、内面を深く知ると、フィクションの人物と言えど思い入れが深くなるわけで、そういう人たちに10年ぶりとかに会えるというのは、嬉しいものだなと。細かいところはもう忘れているし、もう一度読み返したくなった。

飛浩隆『象られた力』

象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)

象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)

20年以上前に書かれた作品群で、この1冊にまとめられて日本SF大賞を受賞したのも2004年と、まったく新しい本ではないのだが、それでも古さは感じない。

最初に収録されている『デュオ』に特に惹かれた。結合双生児の天才ピアニストを巡る、ホラーと言えばいいのか、サスペンスと言えばいいのか。ただ設定の奇抜さや緻密さだけではなくて、丁寧な情景と感情の描写がドラマとしてとても盛り立てているなと。『デュオ』に関しては「死」をテーマの一つとした作品らしく、読んでいる最中は常に背筋が寒いような感覚に陥るし、『夜と泥の』はテラフォーミングを進める機械と自然との対立がダイナミックで、映像的に美しかった。

表題作『象られた力』は、表面的な意味のみならず、人間の情動すらも呼び覚ます力を持った、ある星系の「図形言語」を巡る SF。言語が無意識下に働きかけ、人間の意図に反した力や視野を呼び起こしてしまうというのは、テッド・チャン伊藤計劃も書いているテーマで、自分にとってはとても好物なので楽しめた。しかし、この手の設定はどうも「なぜたかが言語(文字)がそのような能力を持つに至ったのか」という裏付けの説明が弱いことが多くて、その点だとどうしてもテッド・チャンあなたの人生の物語』に軍配が上がるなぁとは思う。飛浩隆の場合は、先述した通り描写力が非常に高いので、図形言語が街に広がっている様を映像的に、時には恐ろしいものとして感じ取れるのが魅力かなと。

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

任天堂 vs ソニーのハードウェア戦争。みたいなのには別に興味がなかった幼少期、やりたいのは流行っているゲームではなくて、友だちと一緒に遊べるゲームで、だからスマブラが欲しくてポケモンスタジアムが欲しくて、要は世間的にはプレステが勝っていたんだと思うけど、俺がほしいのは64だった。なんだけど、あいにく親がファミコン世代で、つまりはテレビゲームへの感度が高くて、買ったのは流行の兆しがあったプレステだった。という、20年前の無念を晴らす意味で買いました。スマブラ。あれですよ。親というのはテレビゲームに理解がないとして嘆かれる存在であることが多いけど、理解ありすぎるのも考えものですよ。

なので買った時点でほぼ目的果たしちゃったみたいなのあるし、あの頃は毎日のように友だちの家に行ってみんなで集まって遊んでたけど今はそんな感じでもないし、ただただ黙々と『灯火の星』進めている。世間的には「難しすぎる」みたいな声もあるようだけど、『灯火の星』は特殊効果あるアイテムを集めて、そのアイテムの効果でハンディキャップのあるステージでも勝てるようになっていく、みたいなアクションゲームと言うより RPG 的な要素が強いので、純粋にアクションだけで挑もうとするとめっちゃ難しいですよ、というのはあります。

猫アレルギー『never』

今月の1曲。音街ウナのエネルギーのある歌声、大好き。