the world was not enough

物語偏愛者の詭弁と戯言

2021年1月〜3月

ブログを書くにあたり、腰が重かった3か月。前から感じていることではあって、タイトル考えるの面倒くさいとか、月別のエントリーで複数の作品をまとめて感想を書くときにも、それぞれ結構細かく感想書いてて時間かかっちゃうとかなんかいろいろあって。月別のとりまとめは、1つの作品で1つエントリー起こすほどの文章量はなさそうなときにやってたんだけど、その文章量結局増えちゃうなら全然意味ないわけで。だからもっと楽に書ける方法を模索し始めている。書きたい欲はあるんだけど、無駄に自分で決めた体裁に囚われて書けなくなっちゃうのは意味がわからないので好きに書くようにしたい。

コロナ禍と呼ばれる状況に突入して早1年が経ってしまったが、生活も、娯楽の消費スタイルもだいぶ様変わりした。ただの変化であればいいんだけど、ふと思い返すと「やらなくなってしまったこと」が多い。美術館はこの1年だと 国立新美術館『MANGA 都市 TOKYO』 しか行っていないし、ミニシアターで映画を見ることもなくなってしまった。そもそもの外出すること自体がレアケースになっているので、然もありなんというところではある。あるんだけど、こういうところからアンテナが鈍っておっさん化するんじゃないかみたいな恐怖もあって、今年はどうにかしたい、意識的に少し出掛けたい。

一方で「やるようになったこと」もあって、テレビは明らかに視聴時間が増えた。昨年、『マツコの知らない世界』で(自作)キーボードの世界に興味を惹かれて見てからというもの、毎週見るようになったし、今年になってからは大河ドラマ『青天を衝け』を見ている。大河ドラマはこれまで通して見たという経験がなくて、せっかく家にいる時間が長いなら一度見てみようと思った。渋沢栄一については実業家としての側面しか知らず、元々幕臣であったということは今回初めて知ったので、現時点だとまだ埼玉の田舎で藍染め農家として勤しんでいる彼が、このあと文明開化した東京で洋装に身を包み、会社や大学をバンバン作り上げていくというのが今のところまったく想像できない。幕末期を描いた作品は司馬遼太郎などいくつか触れてはきているが、渋沢を中心に据えると、これはまた全然違う景色が見られるんじゃないかとワクワクしている。あと、顔の良い男を毎週たくさん見られるって悪いもんじゃないな、みたいなことも思ってる。

冬アニメは『呪術廻戦』『Dr.STONE STONE WORLD』『ゆるキャン△ Season2』『ホリミヤ』あたりを。『呪術廻戦』は物語的には物足りないのだが、バトルとスリルに中毒性のある面白さと勢いがあって、アニメ最終回当日に原作の続き全部買って読んじゃった、ぐらいにハマった。著者本人は久保帯人BLEACH』の影響を語っているけれど、どう見ても『HUNTER × HUNTER』と『ジョジョ』の影響のほうが顕著じゃないかなぁと思っている。特に交流戦以降の「能力」のぶつかり合いを基軸に話が力業で転がっていく様はジョジョっぽさを感じる。能力の質としては HUNTER かな、というところ。バカスカ能力を打ち合っているマンガって頭空っぽで読めて好きなので、いいですね、いい、という感じ。『Dr.STONE』はもう書いたのでそちらをご参照。『ホリミヤ』は付き合いで見ているのだが、ド直球ドストレートな恋愛ものなので、おっさんが真面目に見ていると恥ずかしくなってしまう。何かやりながら背景で流しておくぐらいがちょうどいい。アニメの出来はすごくいいと思うのだけども、だけども。

ゆるキャン△』は正直なところ原作の質感が好きで、あれがアニメではかなり失われているのが申し訳ないけど勿体ないなぁと思いながら見ている(まだ見終えていない)。原作読んでいない人に対しても、単行本の表紙だけ見せればなんとなくわかってもらえる気がするのだが、この色彩センスがとても好きで。彩度は高すぎないけどちゃんとカラフルで、カラフルだけどまとまっていて。マンガ作中の絵についても、ただ「かわいい」という方向に振った絵ではなく、あfろ先生独特のちょっとダウナーなタッチが入っているのが好きで。この↓シーンの、微妙にうつろな目をして感情を隠そうとしているリンの内面は、アニメの「かわいさ」方向へデフォルメした絵だとなかなか再現が難しい。まぁどちらが良い悪いの話では無く、あくまで僕の好みの話ではあるのだが。あfろ先生の絵が好きすぎるとも言う。

Image from Gyazo

(あfろ『ゆるキャン△ 6』芳文社 p.19)

あとそうだ、『ガールズ&パンツァー最終章 第3話』はすんごい面白かった……。まだ公開1週間なのでネタバレは避けておくが、とにかくすんごい面白い。戦車戦のクオリティが徐々に上がっていて、劇場版が生やさしく思えてくる。パンフレットにも CG 制作におけるチャレンジなどが書かれていて、次回ぐらいには良い成果が出るんではないか、なんて書かれているものもあったりするので、第6話の頃には恐ろしい映像が出来上がるのではないかとドキドキしている。

そんな2021年、冬。